業務実績

平成24-26年度 沖縄サイエンスキャラバン構築事業

背景・現状

沖縄県では教育機関・研究機関と民間企業が連携し新しい事業や産業を創りだし、国際的な「知的・産業クラスター」の形成を目指しています。しかし次世代を担う子供たちにとって理科と実社会との結びつきは認識しにくく理科・工学離れが起きており、離島・遠隔地においては、それが更に深刻化しています。

これまで県内においては、離島・遠隔地にも均等に学ぶ機会が提供されているとはいえず、今後は沖縄全域において科学技術・産業振興の将来を担う人材の育成を図る必要があるといえます。

 

本事業の目的

離島・遠隔地等の学校現場との連携により、高等教育機関や産業界の人材等を活用し、児童生徒の体験を通した科学技術への理解を深めると共に、離島・遠隔地等の児童生徒が持続的に科学とふれ合うことのできる環境をつくります。

①広がりキャラバン
離島の児童生徒にサイエンスの楽しさを実感してもらえる出前講座を、既存のプログラムを活用しながら実施することにより、学校現場における科学プログラム活用の仕組みづくりを目指します。

②深まりキャラバン
学校・地域の人々やNPOと連携し、事業終了後も離島・遠隔地がそれぞれの特性を活かした独自の科学教育プログラムを持続的に実施できるようコンテンツと仕組みづくりの両面を促します。

③続く仕組みづくり
教育関係者、地域関係者との連携を促し、持続的な科学コミュニケーション活動が行える仕組みをつくります。

 

期待される効果

  • 理科教育への効果的な支援基盤の構築
  • サイエンスサポーター、地域科学コミュニケーター(講師)、地域科学コーディネーターの発掘・育成、連携ネットワークの構築
  • 児童生徒の科学やものづくりに対する理解促進と学ぶ意欲の醸成
  • 地域資源・産業技術に対する意識開拓と関連職種への職業理解の深化
  • 離島地域と協力して持続的に科学教育プログラム実施できるような仕組みの構築

①委託元

沖縄県企画部科学技術振興課科学振興班

②対象

広がりキャラバン 10離島の小中学生
深まりキャラバン 5離島の小中学生

③期間

平成24年10月~平成27年3月

④費用負担

本事業にかかる費用は県の負担

 

事業内容の流れ

A.広がりキャラバン

A-1 事業周知・広報
A-2 たのしく魅力的な科学の授業の実施
A-3 体験型理科教育コンテンツの開発・実施
A-4 理科教師等向け研修
A-5 サイエンスサポーター発掘・育成

B.深まりキャラバン

B-1 対象離島選定
B-2 地元サイエンス・シマのサイエンス開発
B-3 リビングサイエンス開発
B-4 産業サイエンス開発
B-5 地域科学コミュニケーター(講師)発掘・育成

C.「続く」しくみの構築

持続的な科学コミュニケーション活動をおこなうための地域科学コーディネーター及び仕組みを、教育関係機関、地域関係団体等との間に構築します。

D.出前講座等実施実績アンケート・ヒアリング調査

沖縄科学技術大学院大学など、科学教育出前講座を実施している高等教育研究機関を対 象として、出前講座の持続的な展開に関してアンケート・ヒアリング調査を実施します。

E.科学コンテンツ・プログラムデータベース化

既存の科学教育出前講座に関して、教育関係者の利用促進のためのデータベース化を行います。

F.情報発信Webサイト構築

本事業の実施にあわせて、事業の情報発信を図るWebサイトを構築します。

G.事業推進委員会の開催

「続く」しくみ構築のための課題把握とその解決、また本事業の推進及び評価を行うため開催します。またワーキンググループとして「シマ会議」を円卓会議スタイルで開催し、離島での科学コミュニケーションの持続的な活動について課題とその解決方法について意見交換をしていきます。

H.広報イベントの開催

今年度は、宮古島において、本事業の広報、サイエンスプログラム・コンテンツの紹介を目的とした広報イベントを地域NPOと連携して開催します。
イベントの実施は、平成25年1月12日(土)を予定し、調整をおこなっています。

 
詳しくはこちらhttp://cultivate-inc.jp/docs/reports/saikyara.pdf

 

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