業務実績

平成29年度 北大東村キャリアアップ教育事業

主催

北大東村経済課

背景

北大東村は那覇の東方約360キロに位置し、面積は約 13.1km2の一島一村です。
1日1便運航の50人乗りのエアコミューターで那覇から約1時間、船では15時間かかる距離にあり、断崖絶壁の絶海の孤島である北大東島では、夏の台風、冬の季節風など厳しい自然環境に晒されながらも、約580人が農業を基幹産業として生活しています。
島内には高校がないため、子どもたちは中学卒業とともに島を出て行き、そのまま島外で暮らすことが多く、人口流出が避けられない状況です。
北大東村の存続と繁栄のためには、Uターン人材を増やすことが望まれており、そのためには、島内の限られた職業に就く人材だけでなく、新しい発想でビジネスを起こすことができる人材の育成が求められています。また、進学や就職で一度は出ていった児童生徒が戻って来ることができる基盤づくりが必要です。

目的

「15の春」で故郷を飛び立たなければならない北大東村の児童生徒が、仕事をすることの喜びや楽しさ、働くことへの憧れを持ち、就業意識を高めること、また、起業家精神を醸成することを目指し、本事業を実施しました。県外での職場体験およびワークショップや講演会を通して視野を広げた上で、夢を描き自らの足で達成に向けて歩いて行ける主体的な児童生徒の育成を図ることを目的としました。

実施内容

(1)企業と連携した商品開発体験の実施
伊勢丹でバイヤーとして長年活躍したのち沖縄に移住し県内特産品の開発や販路拡大に携わる野口正幸氏と那覇市内でパン屋を経営する今井陽介氏を講師に迎え、中学校3年生を対象に、特産品開発体験を行いました。
島の原料を活用することで、故郷への関心や誇りを掘り起こすとともに、消費者の顔が見える販売までの体験を通して起業家マインドを育て、行政・学校現場・地域が関わることで、地域が一体となるような取り組みを目指しました。
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「すごく温かい気持ちで仕事ができました。」
北大東で行っているキャリア教育事業の一環で、中3生と北大東産のじゃがいもを使った商品開発体験を行っています。
生徒も講師も嬉しくなるような、みんながハッピーになれる場作りの大切さを改めて感じました!

株式会社カルティベイトさんの投稿 2017年11月23日木曜日

「北大東のジャガイモって、他のジャガイモと、何が違うの?品種は何?どんな特徴があるの?」
中3生の反応は、この前離島フェア研修に連れて行った5-6年生と一緒。沈黙(笑)
次回の商品ネーミング決めまでの宿題となりました。島の誇り探し!

株式会社カルティベイトさんの投稿 2017年12月1日金曜日

北大東島じゃがいもビスコッティ販売スタート!

(2)速習法セミナーの実施
小学校5年生から中学校3年生を対象に、速習法セミナーを行いました。児童生徒が脳のメカニズムに合った勉強法・読書法を学ぶことで、記憶力を高めながら効果的に学習できる力を身につけることを目指しました。講師は昨年に引き続き、園善博氏。
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(4)離島フェアを通したキャリア研修
11月17日~19日まで開催される離島フェアに、小学校5年生から6年生までの児童を派遣し、離島の産業について学びました。東京学芸大学付属世田谷小学校沼田晶弘教諭を招聘し、那覇到着後に事前学習によって視点を定めたうえで、自由に会場を回りレポートしたのち、成果を全員で振り返り、共有と落とし込みを図りました。
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「海が綺麗で、人が優しいのって、北大東だけじゃないよね。北大東にしか無い魅力って何?」その問いかけに子どもたちが固まりました。離島フェアでの研修を通して、島のことを知っているつもりだったけど、全然知らなかった事に気づいたようです。「まずは自…

株式会社カルティベイトさんの投稿 2017年11月25日土曜日

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