業務実績
北大東村キャリア教育事業
背景
北大東村は那覇の東方約360キロに位置し、面積は約13.1km2の一島一村である。1日1便運航の50人乗りのエアコミューターで那覇から約1時間、船では15時間かかる距離にあり、断崖絶壁の絶海の孤島である本村では、夏の台風、冬の季節風など厳しい自然環境に晒されながらも、約580人が農業を基幹産業として生活している。島内には高校がないため、子どもたちは中学卒業とともに島を出て行き、そのまま島外で暮らすことが多く、人口流出が避けられない状況である。本村の存続と繁栄のためには、Uターン人材を増やすことが望ましい。そのためには、島内の限られた職業に就く人材だけでなく、新しい発想でビジネスを起こすことができる人材の育成が求められる。また、進学や就職で一度は出ていった児童生徒が戻ってこられるような基盤づくりが必要である。
目的
「15の春」で故郷を飛び立たなければならない本村の児童生徒が、仕事をすることの喜びや楽しさ、働くことへの憧れを持ち、就業意識を高めること、また、起業家精神を醸成することを目指し、本事業を実施する。県外での職場体験およびワークショップや講演会を通して視野を広げた上で、夢を描き自らの足で達成に向けて歩いて行ける主体的な児童生徒の育成を図ることを目的とする。
実施内容
1.企業と連携した商品開発体験の実施
中学校3年生を対象に、企業と連携した商品開発を行う。島の原料を使って特産品開発を行うことで、島への関心や誇り、稼ぐことの体験を通して親への感謝や起業家マインドを育てる。行政・学校現場・地域・メーカー・コープなどが関わることで、地域が一体となった取り組みを構築する。
2.速習法セミナーの実施
小学校5年生から中学校3年生を対象に、速習法セミナーを行う。児童生徒が脳のメカニズムに合った勉強法・読書法を学ぶことで、記憶力を高めながら効果的に学習できる力を身につけることを目指す。
3.講演会の実施
2010年に興南高校を甲子園春夏連覇に導いた我喜屋優監督を招き、小学校1年生から6年生を対象に講演会を実施する。
4.プログラミング入門講座の実施
アプリ、ゲーム開発、デザインなど最先端のIT技術を学ぶことで21世紀には欠かすことのできない「創造する力」「つくる技術」の習得を目指す。また、アイデアを具現化し、自分の表現をすることで児童生徒の可能性の最大化を目指す。
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