弊社では、沖縄離島体験交流促進事業を平成22年度から受託し、沖縄本島の小学生(一部中学生)が県内の離島で体験学習をする事業を運営してきました。
平成26年度までの5年間で、延べ9,160人の児童生徒が派遣されました。今年はさらに約3,500名が予定されており、受入離島は19島25地域になりました。
離島での体験で、子ども達の成長を喜ぶ声が数多くあがっています。
- 食べ物の好き嫌いをしなくなった/残さず完食するようになった
- 家庭でお手伝いをするようになった
- 意外な特技が見つかった
- 感謝の気持ちを言葉にするようになった
そういう変化を島の人たちにフィードバックしていると、「離島の子どもたちがどこかへ行くことはできないの?」という質問がよくありました。
しかし、離島体験は地域・離島課が主管の「地域活性化」のための事業。離島のことを知らない沖縄本島の子ども達が離島に意識を向けることと、今後の観光振興に向けて島側の受け入れ体制の構築を行っておりましたので、離島の子どもたちを連れて行くことはできませんでした。
また、今は一括交付金が市町村にも出ていますので、市町村管轄である小中学校は、該当する市町村が子どもたちのために事業を起こすこともできます。そういったことから、沖縄県(庁)としてやることは難しいようでした。
しかし、「離島の子が離島に行く、なら可能性があるんじゃないか?」ということで、沖縄県の方々とも議論を重ね、ついに、平成27年に「島の魅力再発見推進事業」が誕生しました。
「島の魅力再発見推進事業」
(沖縄県地域・離島課主管)
1.目的
複数離島の児童を対象に、講演、ワークショップ、別の離島での体験交流及び島おこし会議等を行うことで、離島間ネットワークを形成しながら、自らの道を歩む力を醸成する。自分の島に向き合う機会を通して、島の良さを再認識し、ふるさとへの誇りを育み、将来のUJターンにつなげる。
2.実施概要
那覇市から最も離れている離島のうち、南大東島、伊是名島、西表島、与那国島から小学校5年生を集め、伊良部島に派遣する。出身地以外の離島で農漁業や民泊の体験をすることで、「外に出てみてわかる島の良さ」を感じながら、児童たち自らが島の将来について考え、話し合い、提言書を作成する。
3.派遣期間
平成27年12月2日(水)~5日(土)
(3泊4日)
4.派遣児童
小学5年生39名
- 伊是名小学校 1クラス11名
- 南大東小学校 1クラス12名
- 与那国小学校 1クラス 8名
- 白浜小学校 1クラス 5名
- 西表小学校 1クラス 3名
5.プロジェクトの流れ
すでに7月には、4島5校の担任の先生方と伊良部島の下見調査行ってきました!
いまは、初めて出会う5つの小学校の子どもたちがすぐに仲良くなり、伊良部島の魅力を存分に感じ、自分の島と比べながら、「将来、自分たちの島をどんなふうにしていきたいかな?」と考えるためのしかけづくりをしています。
昨日、南大東村の教育委員会へ事業説明に行った時には、担当の方が「私も一緒に行きたい!行っていい!?」となっていました(笑)「私も学びたい!」だそうです(/・ω・)/
大人が行きたくなる島の魅力再発見推進事業。
これからが楽しみです!