カルティベイトな日々

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25 9月

『アジア青年の家』とファシリテーション その-2「プログラムデザイン」

Posted in H22年度アジア青年の家, アジア青年の家, ファシリテーション, 平井雅 on 25.09.10

シリーズ2回目の今回は、3週間のプログラムデザインの大まかな考え方をご紹介します。

◎ チューター合宿

プログラムに先立つ7月17日?19日の2泊3日で16名のチューターを対象とした合宿を開催しました。

日付

時間

内容

7月17日(土) 15:00?22:00 アイスブレイク、内閣府から趣旨説明・注意事項、目標・役割の共有、自己紹介、ファシリテーションスキル講座、チームビルディングゲーム
7月18日(日) 7:00?22:00 モーニングアクティビティ、水問題に関する基礎知識講座、英語によるディスカッション演習、チームワークに関する振り返り、グループディスカッション演習
7月19日(祝) 8:30?12:00 グループディスカッション演習、ビジョンボード作成と発表

◎ チームビルディング

参加青年の緊張を緩め、少しでも多くの参加者と話すきっかけを作り、他の参加者との情報共有を促しやすい環境作りとして、プレセッション、第1セッションではグループディスカッションの前にアイスブレイクを取り入れました。

グループディスカッションを円滑に、効果的に進めていくにはチームワーク、チームの信頼関係が重要になります。そのため、プログラムの初めに、協働作業のゲームとして「マシュマロチャレンジ」を取り入れ、チーム内の個々人がとった行動を振り返り、個々の役割(リーダー、サポーター等)やチームワークについて考えてもらいました。

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第1セッションを終えるプログラムの中盤には、振り返りのための手法(KPTT)を取り入れ、各グループでこれまでに行われたグループディスカッションを振り返り、

今後も維持したいこと(Keep)
問題だと思うこと(Problem)
今後、試したいこと、改善したいこと(Try)
感謝する人、もの、事柄(Thanks)

をグループ全体で話し合い、共有しました。これにより、チームの結束力が強まり、信頼関係がより強固なものとなり、第2セッションで行われたディスカッションと成果構築をさらに効果的なものとすることができました。

※プレセッション、第1セッション、第2セッションのスケジュールはこちらを参照。

◎ プログラム成果物完成に向けたディスカッションの設計

プログラム参加前に、参加者に出身国、地域の水問題についてアンケートを提出していただきました。それを元に、グループディスカッションを各国の水問題についての情報共有から始め、水問題に関する共通点、相違点を確認しました。次に、水問題の因果関係、何が問題(結果)と背景(原因)なのかを考えました。

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次に、プログラムの中盤の「水問題に関する発表会」では、2030年にありたい地球の姿をビジョンボードとして視覚化し、寸劇を交えた発表を行いました。現状の問題点を把握した上で、いきなり2030年にありたい地球の姿(Vision 2030)を描き、それにむけた行動計画(Action 2020)を考えようという、「バックキャスティング」という手法を活用しました。

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第2セッションをはじめるにあたっては、ワールドカフェの手法を用い、各グループの枠を超えて参加青年全員で情報を共有しました。これまでグループ単位でのディスカッションだったため、80人全体の集合的な意識を浮き彫りにすることがねらいでした。

ワールドカフェ
最終成果物の制作は、参加青年全員で役割分担して取り組みました。参加青年を4つのコミッティ(宣言文起案、ビジョンボード制作、バックステージ、パフォーマンス)に分け、本プログラムを通し、学んだ成果を全員が一丸となって最終成果物を完成させることができました。

次回に続く

アジア青年の家の様子がQABのサイトで紹介されています。

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