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11 3月

新川川と石垣の海のヒミツとは??

Posted in 沖縄県公衆衛生協会, 未分類 on 11.03.13

石垣島での深まりキャラバン第一弾が先日新川小学校で行われました♪

今回は6年理科の「人と環境」の単元の中で授業を実施しました!
講師に海洋生物の調査やサンゴの植え付けなどをされている(有)海游の吉田さんに来ていただきました。

今回のテーマは「新川川と石垣の海のヒミツを学ぼう!!」
まず1時間目は”新川川のヒミツ”についてです。

みんな真剣に石垣にある新川川と名蔵川の川筋をトレース。
さて、2つの川から何か見えてきたかな??
実は・・・新川川は自然の川ではなく生活排水を流すための人工の川なのです!
私たちが普段流している生活排水がどうなっているのか
CODパックテスト(簡易水質検査)を使って水道水と新川川の水を比べてみました!
新川川の水は生活排水が流れ込んでいることで、かなり汚れていることがわかりました。
実はこれが石垣のきれいな海にながれているんだって・・・

ということで、2時間目は新川川の水が流れ込んでいる先の海
”石垣の海のヒミツ”の学習です。
海藻、海草(今回の授業ではそれぞれ「かいそう」と「うみくさ」と呼んでいました)の観察・スケッチを通して
海の中での海藻、海草の役割や生活排水が海に及ぼす影響などを学習しました。
子どもたちに海藻、海草に愛着を持ってもらおうと
「海藻、海草に好きな名前をつけていいよ」と吉田さん。
「アフロ君」や「みどりちゃん」など思いおもいに名前を付ける子どもたち

観察してくれた海藻、海草は海ではとても重要な役割を果たしているということを吉田さんが話してくださいました。
”海のゆりかご”として魚が卵を産んだり、稚魚が育つ場所になっていたり、
”海のおそうじ屋”として赤土が海に流れ込んできたときに吸収するフィルターの役割などになっています。

それでは、生活排水が海に流れ込むことで海藻、海草はどうなるのでしょうか・・・
「海藻、海草が死んじゃう」と答えた子どもたちが多かったのですが、
実は・・・
生活排水には海藻、海草にとって栄養分となるものが多く含まれており、
これによって異常繁殖する恐れがあるのです。
講師の「海藻、海草が増える」という言葉にみんな驚きでした!

では、海藻、海草が増えるから海にとってはいいことでは??と思いますが、
異常繁殖することで海藻、海草が大量死し、分解される前に腐ってしまうことで
結果、海を汚すことになるそうです。

なにごとにもバランスが大切
そのバランスを崩さないためには私たちに何ができるだろうか??
というところで講師の吉田さんの授業は終了です。

「今すぐ答えをださなくていいので、このことを頭のどこかで覚えていて大きくなったときに一人ひとりが行動できるようになって欲しい」
と吉田さん。
この授業をきっかけに将来沖縄の環境について取り組む人が新川小学校から出てくれると素敵ですね!

今回は講師の話あり
実験、観察あり
そして、一人ひとりが自分たちの地域のことについて考える
良い授業になったと思います。

協力してくださった(有)海游さん、新川小学校のみなさん、ありがとうございました(*^^*)

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