業務実績

平成25年度 「津堅島」島おこし支援フォローアップ事業

1.背景・現状

津堅島は、うるま市唯一の離島であり、島の宝である自然や文化といった地域資源を保有しています。しかし同時に、人口流出や就業の場が少ないこと、ごみ処理問題といった離島特有の課題も多く抱えています。

こうした島特有の不利性を克服し、より暮らしやすい島づくりを図るため、島の自然環境や農水産物など地域資源を生かした住民主体の活性化が望まれています。また、現存する自然・文化を継承していくことができる人材の育成も、島の活性化の鍵となります。

2.事業の目的

「津堅島」島おこし支援事業により提示された津堅島の課題及びその解決に向けた施策案について、地域住民が主体となって取り組める仕組みづくりへの支援を目的とします。

3.事業の今年度実施日程案

10月29日(火) 事業説明会
11月6~8日(水~金) 久辺小5年生の体験学習受入 (沖縄離島体験交流促進事業)
12月下旬 観光情報の発信支援①
1月中旬 民泊事業の推進①(講演会の開催)、観光情報の発信支援②
1月下旬 クリーンアップ大作戦
2月上旬 先進地視察に向けた説明会
2月中旬 先進地視察(候補地:東村・伊是名島)
2月下旬 観光情報の発信支援③

4.昨年度の成果

島の方々に「足元の宝」に気づいてもらうことと、島おこしを担っていただくために、ワークショップや講演会、地域行事の視察、先進地視察等を実施しました。

その結果、実施当初に出ていた要望のほとんどが「行政が行うべき当たり前のサービス」という認識に立ったもの、もしくは「~が欲しい、導入してほしい」といったハード面の充実を求めるものでしたが、実施回数を重ねる毎に、「やる気次第で島の活性化はできる」、「津堅島でもできる」等の意見やアンケートのコメント内容に変わりました。



昨年度実施後の参加者の声

ワークショップの開催①、②

・今まで幾つかのコンサルが島おこし事業のために入ってきたが、結果が出なかった。今回こそは意地を出してやっていきたい。
・島内の交通手段が不足しており観光客・住民用にバスが欲しい。
・料理を注文したらすぐに提供できるような体制(設備)が欲しい。



先進地視察①:伊良部・池間島視察(二泊三日)

・伊良部島・池間島の受け入れ先の皆さまが気さくで、大変友好的な歓迎を受けた。皆さんのやる気とパワーを感じた。津堅島島おこし事業で必要なのは、住民のやる気と常に前進するパワーだと思う。
・民泊をすることになったら、自分の孫達に接するように自然体で一緒に遊んで、褒めて、叱って、心から接したい。島の食材を使って料理体験をさせ、昔(私が生活した)苦労話もして、その中から何かを学びとってほしい。魚をさばかせるのもやってみたいです。



先進地視察②:沖縄体験ニライカナイ(日帰り)

・津堅は芋の栽培が盛んなので元々興味がありました。紅芋チップスの生産も津堅島でできればいいなぁと思いました。
・やっぱり、人と人との出会いに涙が落ちそうになりました。喜び、楽しみ、笑顔、そして思い出づくり…。島の宝を早く掘り起こしたいです。スタッフのみなさん大変お疲れ様です。
・身近で手に入る食材で、伝統的な家庭料理を段取りよく進行され、今後の取り組みに参考になることが多かったです。



島あっちゃ~withなんでもお助け隊in津堅島

【住民の声】
・思いのほか、大勢の島人が参加してくれて、島は必ず良い方向に変わると思います。
・津堅島の環境美化活動、がんばります! 私達若い人が、行動して津堅島を変えていく!

【島外者の声】
・商工観光課としては、民泊に力をいれていきたい。そのことから、滞在型観光商品についての調整、商品開発を作っていく予定です。
・今回の島あっちゃーやワークショップ等を通して、真に島にとって必要な施策を行政も検討し、地域住民の皆さんと一体となって実施することが重要だと感じています。

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